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【無料ツールで災害対策 vol.13】今後の雨雲の動きをインターネットで見る(高解像度降水ナウキャスト その3)

渡邉です。こんにちは。

今日も高解像度降水ナウキャストの続きです。
昨日は過去から見るのがポイントと書きましたが、
過去から現在、そして1時間後という未来まで続けてみるともっと便利です。

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■高解像度降水ナウキャストで未来を見る
気象庁高解像度降水ナウキャストを利用するときは、お住まいの地域だけではなくある程度広域に見ること、過去にさかのぼって雨雲の流れを見ることを指摘してきました。これらに加えて、高解像度降水ナウキャストでは1時間後までの雨雲の動きが公開されていますので、こちらも参考にします。

動画の再生方法には「1時間前から1時間後まで」と「現在から1時間後まで」の2種類がありますが、過去から現在、そして1時間後までの雨雲の動きを連続的に把握したほうが大雨がその地域に影響する時間的な長さが分かるので、前者を選びます。

1時間前から1時間後までを選択(気象庁ホームページより)










今回も関東地方に台風が接近した2014年10月6日の例を利用したいと思います。午前10時35分時点で高解像度降水ナウキャストを開き、その時点までの前1時間の雲の動きと今後1時間の雲の動きを動画で見たという想定です。

では当時の様子を以下に再現してみます。キャプチャーした画像を動画編集ソフトでつなげているため、気象庁のホームページで実際に使う場合と再生スピードが異なる場合があります。

↓ここに動画がありますが、タブレットでは表示されない場合があります。PC環境でご覧下さい。


途中から日時を示す部分の色や背景が変わりますが、変化後は予測部分を示します。この例では神奈川の雨がいつ終了するか千葉県北西部のこの先のピークがいつ頃になるかが分かります。

このように、高解像度降水ナウキャストは過去・現在・未来の時間的な幅をもって雨雲の動きを視覚的に把握できるので大雨が予想されたり実際に降っているときにはぜひ参考にして頂きたいツールです。

(「今後の雨雲の動きをインターネットで見る(高解像度降水ナウキャスト その4)」に続く)
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